皆さまお久しぶり(10か月ぶり)です。松林檎です。
案の定「忙しくなったら更新しなくなる」を体現してしまいました。
12月ごろ「書かなきゃな~」とぼんやり考えてはいたんですが、文章を出力するための脳機能が完全に休眠してしまってました。すみません。
さて、今回の記事の本題なのですが、
「約7年ぶりに冬コミで頒布したCD(人生2回目)」
の紹介というか、「こんなこと考えながらこの曲作ってました」という紹介です。
中にはちょっと生まれが特殊な曲もあったりするので、ここでまとめてしまおうと思います。
- CD「Abyss」について
- トラック01:Flower of the Abyss
- トラック02:Indulgence
- トラック03:Liminal
- トラック04:Fatal Reawake(Extended)
- まとめ
CD「Abyss」について
名前の通り、暗い「深淵」をイメージした楽曲集です。
私がやけに好きなCmの曲が半分を占めています。主なジャンルは何だろう…
音作りはハードコアを目指して作っていて、ベースはワブルまでいかないくらいの重めのシンセベース。そしてピアノとストリングス…何でしょうこれ。Gothic Hardcoreかな…?
イラストに描いた子は当たり前ですがオリジナルキャラです。C101(2022年末の冬コミ)を応募した2022年夏頃にはイメージが決まっていて、「深淵からこちらを見つめているお姫様」というコンセプトで描きました。衣装と体型は私の趣味ですね。
トラック01:Flower of the Abyss
タイトルは直訳で「深淵に咲く花」。イラストの女の子のテーマ的な曲です。
コード進行の勉強もまだまだで、表現しきれてはいないと思いますが
「そちらに上りたい、地上がこの目で見たい」という感情が出るように、上へ上っていくコード進行にしました。
メインのシンセはそこまで悲壮感のある音にはしませんでしたが、結局深淵より上には出られなさそうな…最終サビで暴れはしますが、明るい曲調にならないようにしました。
深淵に根を張る花なので、どんなに望んでも外には出られない…そんな曲です。
実は「Abyss」の中で一番最後に仕上がった曲でもあります。今聞き直してみると低音膨らみすぎなんですが、この曲が次回作からの低音のMIXの基準になっています。
トラック02:Indulgence
タイトルの意味は「耽溺・わがまま」。あることに夢中になって、それ以外のことを顧みなかったり、判断力を失ってしまったりする…という意味らしいです。
曲調は結構激しいというか騒がしいです。この曲は大元の曲を9年ほど前に作っていて(!)、それを7年前にリメイク、そして「Abyss」で完成…という流れで制作した恐怖の地続き黒歴史曲だったりもします。
最初期の曲までしっかり残っているという成熟した黒歴史っぷりですが、作り直せたあとは寧ろすがすがしいです。
▼最初期の音源が入っている動画(ニコニコ動画リンク)
原型を作ったころから時間が経ちすぎているので、何を思ってこの音にしたとか、タイトルの文字列はどういう意味合いでつけたのかとか細かい部分はすべて忘れているんですが、マッドサイエンティストを主題に作った曲という事だけは覚えています。
そもそも音楽的なセオリーやコード進行すら知らない時期に書いた曲なので、今では逆に作れない曲な気もします。セオリーも何もないのにドラムパターンが某有名ボカロPさんに似ている感じでまとまっているのも若気の至り感があって辛いです。
当時から何回かPCを変えているので、耳コピしてから再構成→MIXという流れになりました。当時からFLStudioを変わらず使い続けている事もあり、イントロのドラムは同じサンプルのドラムループが手元にあったのであえてそのまま使用しています。
トラック03:Liminal
タイトルは冬コミ辺りの時期ネットで流行っていた「Liminal Space」というミームから。
何もない無機質な空間、でも少しかび臭いような、何かが居るような…そんなイメージで作った曲です。変な空間に閉じ込められて、そこで流れていたフィールド曲。コードも平坦にあまり変化をつけませんでした。
この曲では初めて生音のベースのサンプリングを突っ込んでみました。私本人はリアルの楽器が弾けない系DTMerなので、生音は扱いなれていなくて緊張しますね…。
ドラムループは音色以外すべて自作です。少し音圧が少ないくらいのループは作った方が好きな音になります。
トラック04:Fatal Reawake(Extended)
前回の記事で言っていた公募曲(落選)のミックスしなおし&再構成アレンジです!
▼公募落ち直後の調整版(まだ音が薄い)がこちら
「去年の6月にはこれで公募出してたのか…?」と訝しむくらいMIXが駄目駄目だったので、大幅に音を変えました。低音域~中音域に音を足したりマスターにプラグイン差したり…色々手を加えてCDに収めました。
タイトルの意味は「致命的な再構築」。ゲームとかの最終ボスの変形中~変形後をイメージして作りました。輪郭がまだ曖昧な状態から、確固としてこちらに襲い掛かってくる場面までを思い浮かべて作っています。
私の十八番Cm+ピアノ+早めのドラム形式。得意分野にしようと思います。
この曲は最初にピアノのパターンを作って、コード→ドラム・ベース→サビのフレーズという流れで制作したのですが、コードを作ったとき締め切りの5日前くらいだった所為か、記憶がほぼありません。追い詰められている時の自分のパフォーマンスに追いつける気がしません。
CDを出してから4か月ほどでもうすでに「MIXがまだ上手くいってないな…」と感じてしまいますが、曲調はものすごく気に入っています。
まとめ
こんな感じで「自分が作りたい曲をただまとめた」という感じのCDですが、完全なオリジナル曲をCDとしてまとめるのは人生初だったので、思い出深い一枚になりました。
今後も「Abyss」に倣ったCDを何回も作ることになると思いますので、その時はぜひお手に取っていただけると嬉しいです。
それでは、またどこかでお会いしましょう。